高齢化社会を元気で生き抜くために

高齢化が進む中で、元気に長生きするためには、努力が必要です。特に足腰の筋力を落とさないように、鍛えることがいわれます。
確かに、筋力を維持することは大切です。しかし、当院の経験からいうと、筋力が落ちる理由には、2種類あると考えられます。
ひとつは、運動不足からの筋力低下。もうひとつは、筋肉の疲労からくる筋力低下です。
 筋肉の疲労は、血圧計や体温計のように、測るものがありません。また、自覚とは別なのです。特に、施術現場で実感するのが、臀部の筋肉の疲労、いわゆる「こり」です。お尻がこるということを知らない方が多いのです。お尻にも、大殿筋・中殿筋・小殿筋といった筋肉があります。筋肉の「こり」は肩だけではありません。
 ひとり暮らしで、家の家事をこなされている高齢者の方は、家事自体が、筋力トレーニングになっているといっても過言ではないと、当院は考えています。
結構、家の家事が原因で、殿部から足にかけての筋肉が凝っている方が多いのです。こういう方が、筋力をつけようと、頑張って歩いたりするとかえって悪化する場合が多いのです。
 子ども夫婦と同居されていて、家でなにもしていないような方は、筋力が低下している可能性があります。しかし、家事をされている方で、足腰の不調をうったえている方は、筋力が低下している原因は、筋肉がこって、本来持っている筋力がでていないだけです。
 ですから、間違って、歩いたり、筋力トレーニングをすると、かえって痛みがきつくなったり、頑張れば頑張るほど悪くなります。
 治療の方向性を、まず知ることが大切。鍛えるべきなのか、ほぐすべきなのかを知るところからが、治療です。
 鍛えることと、ほぐすことは、正反対です。ここを間違えないでほしいと思います。
 筋肉は、こりますと、こわ張って動きにくくなりますから、脳からの指令がいっても、現場の筋肉が動こうと思っても働かないことがあるのです。
それを、一概に筋力低下ととらえ、鍛えることにつなげる前に、筋肉の「こり」があるのかないのかを調べましょう。
 高齢者の家の中のでの転倒が増えていますが、すべてとは言いいませんが、当院は、その原因は「こり」によるこわばりではないかと考えています。

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